デジタルカメラの
基本構造と仕組み


普段気軽に使っているデジタルカメラですが、どのような仕組みで風景を記録しているのでしょうか。
この記事では、デジタルカメラの基本構造とその仕組みについて解説します。

各パーツの役割

基本的なデジタルカメラは、レンズ・イメージセンサー・シャッター・ファインダー・液晶モニター・画像処理エンジンの6つで構成されています。

1.レンズ


レンズは、光を集めてカメラ内部のセンサーに導く役割を果たします。
レンズの種類や焦点距離、開放絞りなどが画質や撮影のしやすさに影響を与えます。
レンズは一眼レフカメラやミラーレスカメラでは交換可能であり、シーンに応じて適したレンズを使用することができます。

2. イメージセンサー


イメージセンサーは、レンズを通してカメラに入ってきた光を電気信号に変換します。
センサーのサイズが大きいほど、画質が良くなる傾向があります。
センサーは主にCMOSセンサーCCDセンサーの2種類に分けられます。
CMOSセンサーは低消費電力で高速なデータ転送が可能であり、CCDセンサーは高画質でノイズの少ない画像作成を可能とします。

3. シャッター


シャッターは、光がセンサーに当たる時間を制御します。
シャッタースピードを速くすると、動いている被写体を止めて写すことができ、遅くすると動きをブレとして写すことができます。

4. ファインダー


ファインダーはカメラ上部の小窓部分で、撮影シーンを確認するために用います。
レンズの光をそのまま映し出す光学ファインダーと、センサーで捉えた画像を液晶モニターに映し出す電子ビューファインダーの2種類があります。
光学ファインダーは明るい場所でも見やすくバッテリーを必要しない点、電子ビューファインダーは暗い場所でも見やすく露出やホワイトバランスをすぐに確認できる点が、それぞれメリットとして挙げられます。

5. 画像処理エンジン


画像処理エンジンは、センサーが捉えた電気信号を画像データとして処理し、保存する役割を持ちます。
保存の際には、撮影時に生じるノイズ低減やホワイトバランス・露出など様々な調整を行います。
そのため、カメラの性能や画像の品質に大きく影響するパーツです。

撮影~記録の仕組みまとめ

1. 撮影


シャッターボタンを押すと、レンズを通して光がセンサーに届きます
シャッターが開いている間、センサーが光を受け取り、これを電気信号に変換します。

2. 画像処理


センサーから送られた電気信号は、画像処理エンジンによってデジタルデータに変換されます。
この過程で、ホワイトバランス、露出、コントラストなどが調整されます。

3. 保存


処理されたデジタルデータは、メモリーカードに保存されます。
一般的にはSDカードが使われますが、カメラの種類によっては他のタイプのメディアも使用されます。

まとめ
この記事では、カメラの基本構造と撮影の仕組みをご紹介しました。
各パーツの役割や機能を知ることで、より良い写真を撮影するためのコツや工夫を見つけることができるでしょう。
デジタルカメラを上手に活用し、様々な写真撮影を楽しんでください。